塾に行かないと進学できないなんて、おかしい!

塾に行かないと進学できないなんて、おかしい!

田中みほ出陣式

私は16年間京都市内の個別指導塾で講師をしてきました。
昔は少なかった個別指導塾ですが、集団指導塾に比べて費用がかかるにも関わらず、「塾に行かないと学校の授業だけじゃ全然分からない。進学が不安。」と言って通われる生徒さんがかなり多く、今では個別指導塾がかなり人気です。
小中高、公立私立関係なく、各学校の上位の層、中間の層、下の方の層関係なくまんべんなく皆さんたくさん塾には通われています。
そうしますと、塾に通わせられない家庭のお子さんは周りとどんどん差をつけられていきます。
結果、家庭の経済状況の差が子供の学力の差を生んでいる、これが今の教育の現状です。
義務教育とは小中学校の教育課程を修了させて世に送り出すシステムです。
義務教育では年間1人あたりに100万円近い予算を投入しています。
それなのに「学校の授業じゃ分からないから塾に行かないと」というのは既に公教育がその役割を果たせていないことを意味します。
まずは補習の充実が必須です。
1クラス35人前後いればのみこみが早い子もいれば、勉強の仕方が分からない子など能力はみんなそれぞれです。
放課後に民間教育機関が無料もしくは低額で学力サポートをする等、公設民営での補習授業の導入を検討すべきです。
分からない所まで戻ってしっかり復習をしたり、集団授業ではフォロー出来ない様々なレベルに対応した個別指導、分からない事を質問できる自習室を置くなどの対策をするべきです。
その際は教員の業務負担を軽減する為にも、塾講師の出張補習など民間の力も総動員するべきだと考えます。
こういった取り組みによって復習や補習といった底上げ教育を厚くし、中学校卒業の学力をしっかりと保証できる公教育の実現を目指します。
また、教育の地域間格差を是正すべく、これまでの一部のモデル校(御所南、堀川高校など)に極端な予算配分をする方式から、市内全体の底上げに予算を配分していきます。
塾に頼ることなしに高校、大学と進学できる教育環境が整えば、子育てにかかる費用も軽くなり少子化対策にも繋がるのではないでしょうか。
家庭の経済状況に左右されることなく、みんなが公平に苦手を克服できる教育環境を整え、若者が夢を持てる街京都にしたい、こういった思いで市政に挑戦しています!

田中みほ